富谷市の
ハザードマップを読む
富谷市ハザードマップ(洪水・土砂災害/令和3年版)と、県が指定した土砂災害警戒区域を、数え直して1ページにまとめました。地図を開く前に知っておくと、地図の見え方が変わります。
- 土砂災害警戒区域等100か所
市内。うち17か所は造成でできた人工斜面
- 浸水想定の対象河川11本
すべて鳴瀬川水系。吉田川など
- 想定している雨の規模1000年に1回
想定最大規模。毎年の雨ではない
- 洪水のとき使えない指定避難所1か所
ほかに2か所は屋内運動場だけ使用不可
大雨の前に、3つだけ
-
1
自宅が区域に入っているかを見る
浸水想定区域と土砂災害警戒区域は、4市町村共同の地図で住所から調べられます。斜線がかかっていたら、2階に上がっても助かりません。
見かたへ ↓ -
2
色が何mを意味するか知る
深さは6段階。3mを超えると2階の床が浸かります。色の違いは「濡れるか」ではなく「2階へ逃げれば助かるか」の違いです。
深さへ ↓ -
3
逃げ先が、そのとき使えるか確かめる
指定避難所28か所のうち1か所は洪水・土砂災害とも使えません。2か所は屋内運動場だけ使えません。
避難所へ ↓
災害のときは、市の発表と気象庁の情報が最優先です。とみや新聞は富谷市の公式媒体ではありません。
最初にやること
自宅が区域に入っているかを見る
富谷市・大和町・大郷町・大衡村の4自治体が共同運用する地図で、住所を入れると自宅周辺の浸水想定区域と土砂災害警戒区域が見られます。スマートフォン専用のURLが別にあります。
通信が途絶えると地図は開けません。晴れている日に自宅周辺のスクリーンショットを撮っておくか、PDFを保存しておくと確実です。
浸水の深さ
色は6段階。3mを超えると2階も浸かる
ハザードマップの浸水想定区域は、深さで6段階に塗り分けられています。色の違いは「濡れるか濡れないか」ではなく、「2階へ逃げれば助かるか」の違いです。
浸水想定区域の深さ区分
- 20.0m以上 建物の高さを超える
- 10.0m〜20.0m未満 ビル3〜6階の高さ
- 5.0m〜10.0m未満 2階建ての屋根を超える
- 3.0m〜5.0m未満 2階の床が浸かる
- 0.5m〜3.0m未満 1階が浸かる
- 0.5m未満 くるぶし〜ひざ下
もうひとつ、色より重い区分があります。「家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流・河岸侵食)」です。ここは水が家ごと押し流したり、岸を削って家を落としたりする範囲で、2階に上がっても助かりません。地図では斜線で示されています。深さの色ではなく、この斜線が自宅にかかっていないかを先に見てください。
数え直した
「指定避難所なのに、そのときは使えない」施設がある
ハザードマップ21ページの避難施設一覧には、施設ごとに洪水と土砂災害それぞれの使用可否が書かれています。28か所を数え直すと、次のことが分かりました。
指定緊急避難場所にも指定避難所にもなっていますが、使用区分は洪水×・土砂災害×。大雨のときは、この施設は避難先になりません。西成田地区には土砂災害警戒区域が11か所あります。
校舎は○ですが、屋内運動場(体育館)は洪水・土砂災害とも×です。「学校へ避難」と覚えていると、着いてから校舎へ回ることになります。
一ノ関会館、三ノ関会館、大童会館。いずれも土砂災害のときは使えます。残る44か所は洪水・土砂とも使用可です。
指定避難所28か所の一覧を、地区ごとに見る住所、電話番号、地図へのリンク、災害ごとの使用可否
表は横にスクロールできます。地区を選ぶか、施設名で絞り込めます。
| エリア | 施設 | 所在地 | 電話(022) | 指定緊急 避難場所 | 指定 避難所 | 洪水 | 土砂災害 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 富谷中央公民館 | 富谷中央公民館 | 富谷西沢13 | 358-2036 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 富谷中央公民館 | 富谷市総合運動公園 | 一ノ関臑合山6-8 | 358-5400 | ○ | − | ○ | ○ |
| 富谷中央公民館 | 富谷スポーツセンター | 一ノ関臑合山6-8 | 358-5400 | − | ○ | ○ | ○ |
| 富谷中央公民館 | 富谷武道館 | 一ノ関臑合山6-8 | 358-5400 | − | ○ | ○ | ○ |
| 富谷中央公民館 | 富谷小学校 | 富谷狸屋敷85 | 358-2089 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 富谷中央公民館 | 富谷中学校 | 穀田土間沢一番9 | 358-2042 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 富谷中央公民館 | 西成田コミュニティセンター | 西成田郷田一番29 | 358-2551 | ○ | ○ | × | × |
| 富谷中央公民館 | 太子堂一丁目公園 | 太子堂1丁目17番内 | − | ○ | − | ○ | ○ |
| 富ケ丘公民館 | 富ケ丘公民館 | 富ケ丘3丁目1-28 | 358-2538 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 富ケ丘公民館 | 富ケ丘小学校 | 富ケ丘1丁目17-37 | 358-3814 | ○ | ○ | 校舎○/屋内運動場× | 校舎○/屋内運動場× |
| 富ケ丘公民館 | 鷹乃杜防災センター | 鷹乃杜2丁目21-1 | − | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 富ケ丘公民館 | 上桜木一丁目第2公園 | 上桜木1丁目43-2 | − | ○ | − | ○ | ○ |
| あけの平公民館 | あけの平公民館 | あけの平2丁目22-14 | 358-9277 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| あけの平公民館 | あけの平小学校 | あけの平1丁目18-1 | 358-7444 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| あけの平公民館 | 富谷第二中学校 | あけの平3丁目86 | 358-3291 | ○ | ○ | 校舎○/屋内運動場× | 校舎○/屋内運動場× |
| あけの平公民館 | とちの木1号公園 | とちの木1丁目14番内 | − | ○ | − | ○ | ○ |
| あけの平公民館 | 大清水二丁目第1公園 | 大清水2丁目2-1,2 | − | ○ | − | ○ | ○ |
| 東向陽台公民館 | 東向陽台公民館 | 明石台1丁目1 | 373-8271 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 東向陽台公民館 | 東向陽台小学校 | 明石台1丁目37-13 | 358-4577 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 東向陽台公民館 | 明石台小学校 | 明石台5丁目15-1 | 772-5307 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 東向陽台公民館 | 東向陽台中学校 | 明石台1丁目14 | 373-8777 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 日吉台公民館 | 日吉台公民館 | 日吉台2丁目22-15 | 358-8293 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 日吉台公民館 | 日吉台小学校 | 日吉台1丁目13-1 | 358-1486 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 日吉台公民館 | 日吉台中学校 | 日吉台3丁目19-2 | 358-1629 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 成田公民館 | 成田公民館 | 成田1丁目1-1 | 348-3955 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 成田公民館 | 成田東小学校 | 成田6丁目36-1 | 351-7631 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 成田公民館 | 成田小学校 | 成田3丁目1-1 | 351-7567 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 成田公民館 | 成田中学校 | 成田3丁目34-1 | 348-3353 | ○ | ○ | ○ | ○ |
あてはまる施設がありません。
出所:富谷市洪水・土砂災害ハザードマップ(令和3年版)21ページ。○は使用可、×は使用不可、−はその指定がないことを示します。ここに載っている施設にしか逃げてはならないということではありません。知人宅や親戚宅も含め、助かることを最優先にしてください。
数え直した
土砂災害警戒区域は100か所。うち17は人がつくった斜面
市が地区別に公開している表を集計しました。掲載は102行ですが、2か所は2つの地区に重ねて載っているため、実数は100か所です。
種類別
地区別
住宅団地にも指定はあります。ひより台・富ケ丘6、鷹乃杜5、あけの平・日吉台・東向陽台5、明石10。造成された新しい街だから土砂災害と無縁、ということにはなっていません。泉ヶ丘の1と向陽台の4は仙台市泉区にまたがる指定です。
表の所在地を見ると、102行のうち23行が「黒川郡富谷町」のままです。市制施行の2016年10月10日より前に指定された箇所で、市も「H28.10.10以前に指定した箇所については、所在地が『黒川郡富谷町』になっています」と注記しています。指定そのものは有効で、表記が当時のまま残っているという意味です。この表記だけからは、区域の中身が見直されたかどうかは分かりません。
地図で見る
土砂災害警戒区域は、どこに多いのか
市が公開している地区別の表を、市の地図に重ねました。円の大きさは、その地区にある箇所の数です。
この地図は「地区ごとの件数」であって、区域の境界ではありません。円の中がすべて危険という意味でも、円の外が安全という意味でもありません。自宅が区域に入っているかどうかは、必ず市の地図で確かめてください。
地図に置いていない地区: 明石10か所 。地図に座標がないため、一覧にとどめています。
地図で見る
学校の避難所は、どこにあるか
指定避難所28か所のうち、学校13か所の位置です。赤は、建物の一部が使えない2か所です。
洪水の想定
対象は11の川。すべて鳴瀬川水系
浸水想定は、次の11河川が1000年に1回程度以上の雨で氾濫した場合を計算したものです。
- 吉田川
- 西川
- 明石川
- 竹林川
- 宮床川
- 穀田川
- 長柴川
- 板坂川
- 小野目川
- 苅又川
- 沼田川
計算のしかたも公開されています。川の両岸に100〜200mの間隔で決壊地点を置き、そこが切れた場合の浸水をそれぞれ計算して、すべて重ね合わせたものです。だから地図の色は「必ずそうなる範囲」ではなく、「どこが切れても浸かりうる範囲」を足したものになります。
ここがいちばん大事
ハザードマップに載っていない3つ
市の説明版は、この地図が何を計算していないかを明記しています。色が塗られていない場所が安全という意味ではありません。
対象の11河川に流れ込む小さな川が切れた場合は計算に入っていません。
1000年に1回の想定を超える雨が降れば、色の範囲では収まりません。
下水道や水路が雨をさばけずあふれる浸水。川があふれなくても起きます。
そして実際に、想定の外で浸かった記録が地図に載っています。ハザードマップの凡例には「浸水実績」という項目があり、令和元年東日本台風で浸水した範囲のうち、浸水想定区域に入っていない範囲が水色の線で示されています。市自身が「内水はん濫など河川のはん濫以外で浸水する範囲がありますので、注意してください」と注記しています。
いつ動くか
警戒レベルは5段階。3で動く人と、4で全員
| レベル | とるべき行動 |
|---|---|
| 5 | すでに災害が発生または切迫。命の危険があり、直ちに安全を確保する |
| 4 | 全員避難。危険な場所から全員が避難する |
| 3 | 高齢者等は避難。避難に時間を要する人は避難を開始し、その他の人も準備を始める |
| 2 | ハザードマップ等で自らの避難行動を確認する |
| 1 | 災害への心構えを高める |
市の説明版にもとづく整理です。市の発令に先立ち、気象庁や宮城県が「警戒レベル相当情報」を出すことがあります。市は防災行政無線、安全安心メール、インターネットで情報を出します。
読者が判断するために
この地図は2021年版です
市のハザードマップのページは2021年4月1日更新のまま動いていません。一方、富谷市地域防災計画は令和8年3月に改訂され、ページも2026年3月25日更新になっています。わがまちマップは2025年7月16日更新です。
ページの更新日が古いことは、地図の中身が誤っていることを意味しません。区域の指定が変わっていなければ地図は有効なままです。ただし読者の側からは、それが今も最新かを判断できません。浸水想定区域や土砂災害警戒区域の境目にある家など、判断が分かれる場所に住んでいる場合は、防災安全課(022-358-3180)に直接確かめるのが確実です。
よくある質問
富谷市ハザードマップについて、よく調べられること
富谷市のハザードマップはどこで見られますか
富谷市が配布している「富谷市洪水・土砂災害ハザードマップ」(令和3年版・全22ページ・PDF)と、富谷市・大和町・大郷町・大衡村の4自治体が共同運用する「富谷・黒川地区わがまちマップ」で見られます。わがまちマップにはスマートフォン専用のURLが別に用意されています。
富谷市の指定避難所で、大雨のとき使えない施設はありますか
あります。ハザードマップ21ページの使用区分では、西成田コミュニティセンターが洪水・土砂災害とも使用不可です。富ケ丘小学校と富谷第二中学校は校舎のみ使用可で、屋内運動場は洪水・土砂災害とも使用できません。町内会館47か所のうち、一ノ関会館・三ノ関会館・大童会館の3か所は洪水のとき使用できません。
富谷市の土砂災害警戒区域は何か所ありますか
宮城県が指定した区域を市の地区別の表から数えると100か所です。表の掲載は102行ですが、2か所が2つの地区に重ねて載っています。内訳は急傾斜地の崩壊(自然斜面)71か所、急傾斜地の崩壊(人工斜面)17か所、土石流12か所で、地滑りの指定はありません。
富谷市の浸水想定はどの川を対象にしていますか
吉田川、西川、明石川、竹林川、宮床川、穀田川、長柴川、板坂川、小野目川、苅又川、沼田川の11河川で、すべて鳴瀬川水系です。1000年に1回程度以上の雨で氾濫した場合を想定しています。川の両岸100〜200mごとに決壊地点を置いて計算し、すべて重ね合わせた範囲です。
ハザードマップで色がついていない場所は安全ですか
安全という意味ではありません。市の説明版は、対象11河川に流れ込む支川の決壊、想定を超える雨、内水氾濫の3つが計算に入っていないと明記しています。実際に令和元年東日本台風では、浸水想定区域に入っていない範囲で浸水が起きており、その範囲が「浸水実績」として地図に示されています。
富谷市のハザードマップはいつの版ですか
市の配布ページは2021年(令和3年)4月1日の更新から動いていません。一方、富谷・黒川地区わがまちマップは2025年7月16日更新、富谷市地域防災計画は令和8年3月改訂でページも2026年3月25日更新です。区域の指定が変わっていなければ地図は有効ですが、判断が分かれる場所については防災安全課(022-358-3180)に確かめるのが確実です。
答えはいずれもこのページ内で根拠を示している内容です。避難の判断は、市の発表と最新の避難情報を最優先にしてください。
確かめる
使った一次資料
- 富谷市洪水・土砂災害ハザードマップ(令和3年版・PDF)↗ 避難施設一覧は21〜22ページ
- ハザードマップ説明版(PDF)↗ 対象河川、想定規模、計算方法、載っていないもの
- 富谷市「土砂災害特別警戒区域、警戒区域」↗ 地区別の箇所一覧
- 富谷市「富谷市洪水・土砂災害ハザードマップ」↗ 配布ページ
写真:ToshiJapon / Wikimedia Commons(CC0)
竹林川。ハザードマップが浸水を想定している鳴瀬川水系11河川のひとつです。
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