経済産業省は2026年9月11日、GX戦略地域の第1弾として18の自治体・地域を認定しました。富谷市は「データセンター集積型」で認定されています。
3つの型のうち、富谷市はデータセンター
GX戦略地域制度は、コンビナートや脱炭素電源などを核とした産業集積をつくるための仕組みです。3つの型があります。
| 類型 | 認定された地域 |
|---|---|
| コンビナート等再生型 | 神奈川県川崎市 |
| データセンター集積型 | 北海道(石狩市・苫小牧市)、秋田県秋田市、宮城県富谷市、栃木県矢板市、茨城県(常総市・つくば市)、富山県南砺市、香川県(綾川町・坂出市・丸亀市)、福岡県(北九州市・直方市・鞍手町)、鹿児島県薩摩川内市 |
| 脱炭素電源活用型 | 青森県(六ヶ所村・六戸町)、秋田県秋田市、福島県浪江町、新潟県(聖籠町・柏崎市・小千谷市)、福井県(福井市・小浜市)、島根県松江市 |
支援の中身は、補助金等による設備投資支援、優先的なインフラ整備、優先的な規制緩和とされています。東北からデータセンター集積型に入ったのは、秋田市と富谷市の2つです。秋田市は脱炭素電源活用型にも入っており、2つの型で選ばれた唯一の自治体になります。
場所は成田地区の工業団地
地元報道によると、富谷市が用地として申請したのは成田地区の工業団地です。今後10年程度でギガワット級のデータセンターを整備し、それを核に産業クラスターをつくる構想とされています。
選定の条件として挙げられているのは次の4点です。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 交通 | 東北自動車道に近い |
| 地盤 | 地盤が強い |
| 災害 | 浸水リスクが低い |
| 周辺環境 | 住宅地から離れており、騒音の問題が少ない |
「浸水リスクが低い」という条件は、数え直したハザードマップとも整合します。富谷市の浸水想定区域の対象は鳴瀬川水系の11河川で、成田地区は想定区域の中心から外れています。詳しくは富谷市ハザードマップの見方に整理しました。
若生裕俊市長は「(データセンターは)周辺への企業誘致が大きな呼び水になる。関連企業、半導体関連含め高度電子機器関係、AI関連を含めあらゆる企業誘致に大きな力になる」と述べています。事業者名は「いろいろな差し支えがあるので、この段階では申し上げられない」として明らかにされていません。
すでに半導体の工場が動き出している
市長が言う「半導体関連」は、構想ではありません。高屋敷西の工業団地では、NTKセラテックの新工場がすでに完成しています。半導体製造装置向けのセラミックス部品をつくる工場で、従業員は200人規模の予定です。
くわしくはNTKセラテックの新工場が完成にまとめました。