辞職の理由は市議会の発表に書かれていないため、勧告に至った経緯は報道と本人の公開発言によります。
何が問題とされたのか
発端は、市内の入浴施設での行為でした。報道によると、小松大介議員は入浴施設のサウナ室にスマートフォンを持ち込み、利用者から施設や市への苦情が寄せられました。小松議員は仙台放送の取材に対し、動画を見ていたと説明しています。施設側からは出入り禁止に相当する警告を受けたとされます。
同僚の伊藤嘉樹議員が公開した説明によると、市に苦情が届いたあと議会が本人に事実確認を行い、本人は行為を認めました。2025年11月28日に全員協議会が開かれ、その後、辞職勧告決議案が追加議案として提出されています。
過去に2度の文書警告があった
この件が単独で勧告に至ったわけではありません。小松議員は、それ以前にも議長から文書警告を2度受けていたと報じられています。
- 市立保育所の運動会で撮影した子どもの写真を、禁止されていたにもかかわらず無断でSNSに掲載した件
- 吉田川流域溜池大和町外3市3ヶ町村組合の会議に、市議会を代表して出席する公務を、私用で無断欠席した件
報道は、これらを含めた不適切な行動の繰り返しが勧告の背景にあったと伝えています。
確認できた経過
- 2025年11月28日 全員協議会が開かれ、事実確認が行われました。
- 2025年12月10日 東北放送などが、富谷市議会が小松大介議員への辞職勧告決議案を、本人退席後に全会一致で可決したと報道しました。市議会公式サイトでは、今回確認した範囲で決議本文を見つけられていません。
- 可決直後 小松議員は取材に対し「すぐに辞職することは考えていない」「熟慮し検討したい」と述べました。
- 2026年2月2日 富谷市議会の公式発表によると、小松氏から同日付の議員辞職願が提出され、地方自治法第126条ただし書きに基づいて議長が同日許可しました。
辞職勧告決議に法的な強制力はありません。可決から辞職までにおよそ2か月が空いており、この間に本人の判断がどう変わったのかは、公開資料からは確認できません。
補欠選挙はすぐ行われる?
富谷市議会の定数は条例で18人です。公職選挙法第113条第1項第6号は、市町村議会で欠員が定数の6分の1を超えたときに補欠選挙を行うと定めています。18人の6分の1は3人なので、欠員1人だけでは単独の補欠選挙を必ず行う条件に達しません。
同条には、市長選挙など別の市の選挙と同時に補欠選挙を行う規定もあります。2026年8月14日時点で、富谷市選挙管理委員会の公開ページには、この欠員を対象とする補欠選挙の告示を確認できませんでした。