富谷市で子育てをするとき、市が関わるお金は大きく2種類あります。受け取れるお金(手当や助成)と、本来かかるはずが「かからなくなった」お金(無償化や自己負担の撤廃)です。どちらも申請が必要なものと不要なものが混ざっているため、年齢順に整理します。
年齢別・いつ何が使えるか
0歳から18歳の年度末まで:医療費の窓口負担がない
富谷市の子ども医療費助成は、0歳から18歳に達した日以後の最初の3月31日までが対象です。市の説明では、令和5(2023)年10月1日の診療分から通院・入院ともに一部負担金が撤廃され、入院時の食事療養費も全額が助成対象になっています。所得制限は、それより前の令和2(2020)年10月1日の診療分から撤廃されています。
これは自動では始まりません。子育て支援課または各出張所の窓口で受給資格の登録申請が必要です。市が挙げている必要書類は、受給資格登録申請書、対象児の「資格情報のお知らせ」または「資格確認書」の写し、申請者名義の預金通帳、本人確認書類、同意書(マイナンバーカードと健康保険情報を紐付けている場合は不要)です。
県外の医療機関にかかったときは扱いが変わります。受給者証とマイナ保険証を医療機関に提示したうえで「子ども医療費助成申請書」を提出し、医療機関の証明を受けて市役所へ出す流れです。旅行や帰省の前に覚えておくと手戻りがありません。
0歳から高校生年代まで:児童手当
児童手当は令和6(2024)年10月の制度改正後、高校生年代(18歳に到達した後の最初の年度末)までが対象で、所得制限はありません。支給額は次のとおりです。
| 子どもの年齢 | 第1子・第2子 | 第3子以降 |
|---|---|---|
| 3歳未満 | 月15,000円 | 月30,000円 |
| 3歳〜高校生年代 | 月10,000円 | 月30,000円 |
支給は年6回、偶数月に前月までの2か月分がまとめて振り込まれます。見落としやすいのが「第3子以降」の数え方です。市の説明では、多子加算のカウント対象は22歳の年度末(4年制大学卒業程度)までで、進学・就職を問わず親等からの経済的負担がある場合に数えます。上の子が大学生でも、条件を満たせば下の子が「第3子」になり得ます。
申請期限にも決まりがあります。請求書の提出が出生(転入予定)日の翌月になっても、出生(転入予定)日後15日以内であれば、法律により出生(転入予定)月からの請求として扱われます。
児童手当の月額
0歳から2歳:第2子以降の保育料が無償に
富谷市は2026年8月1日から、市独自の施策として第2子以降の保育料無償化を始めました。多子カウントの年齢制限と所得制限を撤廃したもので、市から2号または3号の教育・保育認定を受け、認可保育所、認定こども園、地域型保育事業所に通う0〜2歳の第2子以降が対象です。原則として申請は不要ですが、きょうだいが別世帯の場合は申立書が必要になります。
対象外の費用も明記されています。延長保育料、預かり保育料、一時保育料、日用品など施設が定める費用は無償化に含まれません。認可外保育施設も対象外です。「保育料」という言葉が指す範囲が限定されている点は、家計の見通しを立てるときに効いてきます。
小学生:放課後児童クラブ
とみや放課後児童クラブは、富谷市内に住所があり小学校に就学している児童が対象で、富谷小、明石台小、東向陽台小、あけの平小、日吉台小、富ケ丘小、成田東小、成田小の8か所、いずれも小学校の敷地内に置かれています。開設時間は平日が放課後から18時まで、長期休業中は8時から18時までです。
| 利用のしかた | 料金 |
|---|---|
| 通常利用(月10日以上) | 月3,000円 |
| 通常利用(月10日未満) | 月1,500円 |
| 長期休業日等のみ | 年5,000円 |
| 延長利用(18:00〜19:00) | 月1,000円 |
| 土曜日利用 | 月1,000円 |
減免があります。生活保護世帯と、ひとり親家庭で市町村民税が非課税の世帯は全額免除です。多子軽減制度により、きょうだいで利用する場合は2人目以降が半額になります。
申込時期は年度の入り口が最も早く、4月・5月から利用したい場合は前年の12月上旬から中旬という短い期間に締め切られます(令和8年度分は令和7年12月1日〜12月19日、厳守)。6月以降に利用を始める場合は、利用希望日の前月10日までです。年末は就学前の手続きが重なる時期なので、入学準備と同じ列に並べておくのが安全です。
小・中学生:就学援助
就学援助は、学用品費、通学用品費、新入学用品費、修学旅行費、校外活動費、オンライン学習通信費などを援助する制度です。生活保護を受けている場合は、修学旅行費と医療費(治療指示のあるもの)が対象になります。
認定は、生活保護の停止・廃止、市民税が非課税、児童扶養手当の受給、国民年金保険料の減免、生活福祉資金の貸付といった該当理由のいずれかがあり、市の審査を経て決まります。市が示している所得の目安は、2人世帯で約224万円、3人世帯で約248万円、4人世帯で約288万円、5人世帯で約328万円です。ただし家族構成、年齢、控除の状況で変わるため、この金額は入り口の目安として扱ってください。
申請期間は令和8年3月12日から4月30日までで、この期間を過ぎて申請すると支給額が減額されます。必要書類は、就学援助費・特別支援教育就学奨励費受給申請書、家族全員分の課税または非課税証明書(18歳未満の被扶養者を除く)、該当理由を証明する書類です。
私が気になっていること
富谷市の子育て支援は、医療費と児童手当の所得制限が外れ、保育料も第2子以降が無償化されるなど、「使う条件」がかなり単純になってきました。一方で、放課後児童クラブの申込が前年12月で締め切られること、就学援助の申請が3〜4月の1か月半に限られることなど、期限を逃すと1年待つ制度も残っています。制度の存在より、締切のほうが実際には家計に効きます。
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