富谷市議の一般質問121件 最多は子育てと教育の33件

記者:富谷トム・・最終更新 2026年9月21日・読了目安 5分
津山市議会の演壇で、議員が2本のマイクに向かい原稿を手に質問する様子
一般質問の関連イメージ。写真は津山市議会で撮影された素材で、富谷市議会の実景ではありません/写真:すしぱく/ぱくたそ(撮影協力・監修:津山市議会)
この記事の目次

2025年3月から2026年7月までの6つの定例会で、市議が市長や教育長にただした一般質問は121件でした。

いちばん多いのは子育てと教育

121件の件名を、内容ごとに分けました。

分野 件数 たとえばこんな質問
子育て・教育 33件 第二子以降の保育料無償化を求める/学区再編問題の今後について/学校のトイレ清掃について
行政運営 16件 紙が存在しない市役所の実現について/広報紙配布体制見直しが必要では/課税誤りの再発防止と適切な人員配置について
交通・道路 16件 公共交通の課題解決にむけて/県道仙台三本木線の今泉地区拡幅について伺う/道路標識、路面標示の早期改善を
高齢者・福祉 15件 親なき後の支援について/認知症施策の充実と予防的視点について/ひきこもり対策と今後の支援について
医療・健康 11件 新病院整備に地域の声を/RSウイルスワクチン接種助成について/無痛分娩の費用助成について
防災・安全 10件 クマ出没への対応強化と鳥獣被害防止対策について/本市の消防・救急体制について/本市における空き家対策について
産業・農業 9件 米価高騰に対する本市独自の対策は/発酵のまちづくりの展望は/ひより台・新町地域へのスーパーの誘致について
その他 11件 地名の由来を活かしたまちづくり/市民歌をカラオケに/遺跡発掘調査の現状と保存の可能性は

分類は件名に含まれる語による機械的なもので、審議の重さを示すものではありません。ひとつの質問が複数の分野にまたがることもあります。

子育て・教育が33件で、2番目の16件の倍あります。富谷市は人口が増え続けてきた市で、学校給食費の無償化のように子育て世帯向けの施策を独自に進めてきました。質問が集まるのは自然なところです。

質問のあとに市が動いた例もあります。令和8年第1回定例会で菊池美穂議員が「第二子以降の保育料無償化を求める」と質問し、市は2026年8月1日から0〜2歳の第2子以降の保育料無償化を始めています。ただし施策の検討は質問より前から進んでいるのがふつうで、質問が施策を動かしたのかどうかは、この記録からは分かりません。

4人が4回、ロープウェイを聞いている

件名に同じ言葉が繰り返し出てくるものがあります。1人が繰り返しているのではなく、複数の議員が別々の定例会で聞いているものを挙げます。

言葉 件数 聞いた議員
病院・総合病院 5件 長谷川る美・出川博一・塩田智明
ロープウェイ 4件 出川博一・長谷川る美・荒谷敏・菅原福治
公共交通 4件 青柳信義・畠山由美・荒谷敏・菅原福治
総合計画 3件 村上治・出川博一・菅原福治
部活動の地域移行・地域展開 3件 荒谷敏
保育 3件 佐藤浩崇・菊池美穂
クマ・熊 3件 長谷川る美・村上治・須藤義
空調設備 2件 荒谷敏・菊池美穂
不登校 2件 菊池美穂・渡邊清美

ロープウェイは、市が導入調査を進めている都市型自走式ロープウェイのことです。1年半のあいだに4人の議員が別々の定例会で取り上げています。「都市型自走式ロープウェイとは」(出川議員、令和7年第1回)から「ロープウェイ等の基幹公共交通を成田地区まで延伸を」(菅原議員、令和8年第1回)まで、問いの立て方が「これは何か」から「どこまで延ばすか」に移っています。

クマは、令和7年第1回の「本市の熊対策について」(須藤議員)に続き、第4回で「クマ出没への対応強化と鳥獣被害防止対策について」(長谷川議員)、令和8年第2回で「クマ対策の現状と今後について」(村上議員)と、1年半で3回出てきます。

登壇するのは毎回11人から16人

定例会 質問した議員 件数
令和7年 第1回(3月3日〜5日) 13人 20件
令和7年 第2回(6月17日・18日) 12人 19件
令和7年 第3回(9月8日〜10日) 16人 26件
令和7年 第4回(12月2日・3日) 12人 18件
令和8年 第1回(3月4日・5日) 11人 19件
令和8年 第2回(6月23日〜7月6日) 12人 19件

いちばん多かったのは令和7年第3回定例会で、議長を除く17人のうち16人が質問に立ちました。ほぼ全員です。この定例会では総合病院の誘致、学校体育館の空調、米価高騰と、市政の争点が重なっていました。

なお令和8年第1回は、一般質問一覧では12人が通告していますが、実際に登壇したのは11人です。渡邊清美議員の1件が通告のみで、とみや議会だより第39号も「11人の議員が質問に立ちました」と書いています。

1年半で全員が少なくとも1回は立っている

議席順に、1人ずつの件数を並べます。この数字は仕事の量や質を測るものではありません。下に書くとおり、議長を務めた期間の長さで大きく変わります。

議席 議員 件数
1 小松 大介 10件
2 須藤 義 13件
3 伊藤 嘉樹 3件
4 畠山 由美 8件
5 荒谷 敏 10件
6 菊池 美穂 7件
7 渡邊 清美 3件
8 佐藤 浩崇 5件
9 塩田 智明 3件
10 菅原 福治 6件
11 金子 透 2件
12 浅野 直子 12件
13 長谷川 る美 11件
14 出川 博一 12件
15 青柳 信義 6件
16 渡邊 俊一 6件
17 村上 治 3件
18 畑山 和晴 1件

数字をそのまま読むと誤ります。議長は一般質問に立ちません。この1年半のあいだに議長が交代しており、金子透議員は令和7年第3回定例会まで、畑山和晴議員はそれ以降が議長です。実際、金子議員の2件はどちらも議長を退いたあとの令和7年第4回と令和8年第2回、畑山議員の1件は議長になる前の令和7年第2回のものです。2件と1件という数字は、質問しなかったのではなく、質問できる立場ではなかった期間が長かったということです。

小松大介議員の10件は、令和7年第4回定例会までの在職中のものです。同定例会で議員辞職勧告決議が可決され、以降は欠員となっています。

それを踏まえたうえで、1年半のあいだに18人全員が少なくとも1回は質問に立っています。

一括か、一問一答か

一般質問には2つの方式があります。通告した項目をまとめて聞いてまとめて答弁を受ける一括と、1問ずつやりとりする一問一答です。

方式 件数 割合
一括 77件 63.6%
一問一答 44件 36.4%

方式は議員が通告のときに選びます。一問一答のほうが答弁を受けて重ねて聞けるぶん、やりとりは深くなりやすい形です。どちらが良いというものではありません。

使った一次資料

件名・受付番号・質問方式は、市議会が定例会ごとに公開する一般質問一覧によります。実施日は同じページに載る会期予定表の「一般質問(№◯〜◯)」の区切りから割り出しました。実際に登壇したかどうかと、質問・答弁の要旨は「とみや議会だより」で確認しています。

定例会 一般質問一覧 質問と答弁の要旨
令和7年 第1回 13名20件 議会だより第35号
令和7年 第2回 12名19件 議会だより第36号
令和7年 第3回 16名26件 議会だより第37号
令和7年 第4回 12名18件 議会だより第38号
令和8年 第1回 12名20件 議会だより第39号
令和8年 第2回 12名19件 議会だより第40号

件名は通告どおりに記載しているため、議会だよりの見出しと異なる場合があります。議会だより第35号の索引ページにも「このページでは議員が提出した一般質問通告書のとおり掲載しており、次ページ以降の見出しと異なる場合があります」と断りがあります。

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