市の高齢者向け制度は30以上あります。金額がはっきりしていて、知らないと使い損ねるものを、申請の要不要で分けました。耳が聞こえにくくなったら:補聴器購入費助成(申請が必要)
2026年度の制度で、上限が3万円に引き上げられました。市の説明では、令和8(2026)年4月1日から適用で、前年度の上限2万円からの引き上げです。片耳・両耳を問わず上限は3万円で、購入額が3万円未満の場合は購入額(千円未満切捨て)が助成されます。対象になるのは補聴器本体の購入費用だけです。
対象要件は次のすべてを満たすことです。
- 満65歳以上で市内に住所がある
- 身体障害者手帳(聴力)を持っていない
- 耳鼻咽喉科の医師から、片耳40dB以上で補聴器の使用が必要と認められた
- 市税の滞納がない
- この制度による助成を受けたことがない、または助成を受けてから5年経過している
順番が決まっています。まず耳鼻咽喉科を受診し、次に申請、市の決定通知を受けてから購入し、その後で助成金を請求します。決定から3か月以内に購入する必要があり、先に買ってしまうと対象になりません。申請書類は保健福祉総合支援センターまたは地域包括支援センターで受け取れます。
ひとり暮らしや高齢者のみの世帯:緊急通報システム(申請が必要)
概ね65歳以上の高齢者のみの世帯と、緊急の対応が必要と認められる在宅のひとり暮らし障がい者が対象です。ボタンひとつで看護師などの専門職につながり、急病などの緊急事態だけでなく、健康相談や日常の生活相談にも対応する「相談支援型」です。緊急時には協力員(ボランティア)または警備員が合鍵で自宅に入ることがあります。
自己負担は一般世帯が月550円、生活保護世帯は負担なしです。なお、令和8年3月31日までに申請した方は月420円とされています。申請書は支援センターの窓口で受け取るか、市のホームページからダウンロードできます。来庁が難しい場合は職員が自宅へ書類を郵送します。
認知症で外出時の心配があるとき:GPS機器利用助成(申請が必要)
介護保険で貸与できる徘徊感知機器に付属するGPS機器について、屋外で位置情報を取得するための通信費を、月額1,000円+消費税相当額を上限に助成します。対象は、富谷市に住所がある在宅の方で、介護保険の要介護・要支援認定を受けており、警察・消防・医療機関など市が認める関係機関との情報共有に同意する方です。
申請には、徘徊感知機器の貸与契約書の写し、居宅介護サービス計画書の写し、GPS機器の利用契約内容が確認できる書類の写しを添えて、保健福祉総合支援センターへ提出します。ケアマネジャーが関わる書類が中心なので、担当のケアマネジャーに相談するのが早道です。
敬老祝金:節目の年齢と金額
節目の年齢:敬老祝金(申請が必要)と特別敬老祝金(申請不要)
ここは扱いが分かれるので注意してください。
| 制度 | 対象 | 金額 | 申請 |
|---|---|---|---|
| 敬老祝金 | 80歳 | 5,000円 | 必要 |
| 敬老祝金 | 88歳 | 10,000円 | 必要 |
| 敬老祝金 | 90歳 | 20,000円 | 必要 |
| 特別敬老祝金 | 100歳 | 30,000〜300,000円 | 不要 |
敬老祝金は、年度内に該当年齢に達する方(4月2日〜翌年4月1日生まれ)が対象で、4月1日現在で富谷市に住所があることが要件です。8月上旬に通知が届き、同封の返信用封筒で口座振込依頼書を提出すると、9月から順次本人口座に振り込まれます。通知が来ても出さなければ支給されません。
特別敬老祝金は令和8年度から100歳が対象基準となり、市民としての期間で金額が変わります。50年以上で300,000円、30年以上で100,000円、10年以上で50,000円、1年以上で30,000円です。施設入所者以外が対象で、申請は不要、誕生日が近づくと市から連絡があります。
運転免許を返したとき:とみぱす(申請が必要)
運転免許を自主返納した方向けの乗車証です。市の説明では、60歳以上70歳未満で、当該申請年度の4月1日までに運転免許証を自主返納し、寝たきり等の状態ではなく交通機関の利用が可能な方が対象です。70歳以上は従来どおり対象になります。
自己負担は合計2,430円(自己負担金1,000円+乗車証発行手数料1,430円)で、乗車証は郵送で自宅に届きます。必要書類は本人確認書類と運転免許取消通知書で、運転経歴証明書を持っている場合は取消通知書は不要です。
注意点として、申請期間は毎年異なり、4月頃に市のホームページで告知されます。年度の頭に告知を見落とすと1年待つことになるため、返納を考えている方は春先に市のページを確認してください。
相談窓口
ここまでの制度の多くは、保健福祉総合支援センター(富谷市富谷桜田1-1、電話022-348-1138、FAX 022-348-1137)が窓口です。何から手をつければよいか分からない場合も、まずここに電話するのが確実です。
私が気になっていること
この記事を書きながら強く感じたのは、金額の大小より「申請が必要かどうか」と「期限があるかどうか」で使い損ねが決まる、ということです。敬老祝金は通知が来ても返送しなければ支給されず、とみぱすは申請期間が年度ごとに変わり、補聴器助成は購入の順番を間違えると対象外になります。
富谷市の高齢者人口は、市自身の推計でも社人研の推計でも大きく増えます。制度を増やすことと同じくらい、申請にたどり着けるかが問われる段階に入ります。一次資料