2026年4月1日現在、宮城県の待機児童は26人。その26人全員が富谷市でした。
2つの動きを分けて読む
見出しだけ読むと「県全体で9人増えて、それが全部富谷」と受け取れますが、実際には別の動きが重なっています。
| 2025年4月1日 | 2026年4月1日 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 宮城県全体 | 17人 | 26人 | +9人 |
| うち富谷市 | 0人 | 26人 | +26人 |
| 富谷市以外 | 17人 | 0人 | −17人 |
県全体の2025年の値は、報道の「2025年より9人多く」から逆算したものです。県の公表資料では確認できていません。
石巻市と名取市は待機児童を解消しました。ほかの市町村が減らした分と、富谷市で新たに生じた26人が相殺されて、県全体では9人増にとどまっています。県全体の増加は9年ぶりです。
つまりこの数字が示しているのは「県全体が悪化した」ことではなく、富谷市だけが逆方向に動いたということです。
市の説明は「0歳児と1歳児の申請が想定を上回った」
富谷市は、求職活動を理由とした0歳児と1歳児の入所申請が想定を大きく上回ったことを増加の要因と分析している、と報じられています。
別に数えている数字と突き合わせます。
| 富谷市の動き | 内容 |
|---|---|
| 15歳未満の人口(4年間) | 7,334人。866人減(−10.6%)。同じ4年の総人口の増減は−9人 |
| 第2子以降の保育料 | 2026年8月1日から無償化。年齢制限・所得制限とも撤廃 |
| 公立幼稚園 | 市内で唯一の富谷幼稚園が民営化へ。市立富谷保育所は令和10年3月で閉所予定 |
子どもの数そのものは減っています。それでも待機児童が出たということは、預けたい人が増えたか、受け入れられる枠が足りなかったか、その両方です。無償化が始まったのは8月1日で、待機児童の基準日である4月1日より後なので、この26人は無償化の影響ではありません。
関連する数字は富谷の子どもの数と第2子以降の保育料無償化にまとめています。