9月から生活道路は時速30キロ センターラインのない道が対象

記者:富谷トム・・最終更新 2026年9月20日・読了目安 3分
明石台の街路樹に挟まれた道路。センターラインがなく、両側に住宅が並ぶ
明石台の街路樹に挟まれた道。記事が扱う「センターラインのない団地内の道」にあたります。/写真:cora_cola 茶々丸 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
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2026年(令和8年)9月1日から、生活道路の法定速度が時速60kmから時速30kmに引き下げられました。富谷市も8月31日に案内を出しています。全国いっせいの制度変更ですが、住宅団地が連なる富谷では、日常的に通る道の多くが対象になります。

対象は「中央線などがない道路」

警察庁は対象を「主に地域住民の日常生活に利用されるような、中央線等がない道路」と説明しています。法定速度とは、標識や標示で最高速度が指定されていない道路に適用される速度のことです。

逆に、次の道路は引き続き時速60kmです。

引き続き時速60kmの道路
道路標識または道路標示による中央線または車両通行帯が設けられている一般道路
道路の構造上、または柵その他の工作物により、自動車の通行が往復の方向別に分離されている一般道路
高速自動車国道のうち、本線車道ならびにこれに接する加速車線および減速車線以外のもの
自動車専用道路

つまりセンターラインが引かれているかどうかが、いちばん分かりやすい目印です。センターラインがあれば60km、なければ30km、と覚えておけば大きくは外れません。

標識があれば標識が優先

警察庁は「道路標識又は道路標示により最高速度が指定されている道路では、法定速度ではなく、指定されている速度が自動車の最高速度となります」としています。

これは富谷では大事な点です。標識で40kmや30kmと指定されている道路は、今回の改正で変わりません。変わるのは「何も指定がなかった細い道」です。これまで法律上は60kmまで出せたことになっていた道が、30kmになりました。

富谷市の「ゾーン30」は大清水一丁目の1か所だけ

区域をまるごと時速30kmに規制する「ゾーン30」という仕組みがあります。宮城県警察が公表している整備箇所一覧には93か所が載っていますが、富谷市内は「大清水一丁目」の1か所だけです。

市 ゾーン30の箇所数
仙台市 26
石巻市 15
栗原市・東松島市・大崎市 各5
名取市・登米市 各3
塩竈市・気仙沼市・白石市・多賀城市・岩沼市 各2
富谷市・角田市 各1

県内14市のうち、富谷市と角田市が1か所でいちばん少ない数です。隣の大和町は2か所あります。人口5万人を超える市としては、富谷はこの仕組みをほとんど使ってきていません。

言い換えると、富谷の団地内の道の大半は「規制のない道」だったということです。だから今回の法定速度の引き下げは、富谷では効き方が大きい変更になります。

なお大清水地区は、令和8年第2回定例会で荒谷敏議員が「あけの平から大清水・上桜木地区の交通安全対策と道路整備」として取り上げた区域でもあります。

根拠になった法令

改正されたのは道路交通法施行令第11条と道路交通法施行規則第5条の6の3です。法律そのものではなく政令と府令の改正で、施行日は令和8年9月1日です。

宮城県警察は、この引き下げについて専用のページを設けています。市の案内もそこへ誘導しています。

富谷ではどこが対象になりそうか

市も県警も、具体的にどの路線が対象かという一覧は出していません。実際の道路でセンターラインや標識を確かめるほうが確実です。

そのうえで、一般論として言えることがあります。富谷市の市街地は、明石台・成田・上桜木・杜乃橋・日吉台・鷹乃杜・富ケ丘・東向陽台といった住宅団地の集まりです。団地の内部を通る道は、たいていセンターラインがありません。団地内を抜け道として走っていた場合、法律上の上限は半分になったことになります。

富谷市議会でも、通学路や生活道路の安全は繰り返し取り上げられてきた課題です。令和8年第2回定例会では塩田智明議員が「道路標識、路面標示の早期改善を」を質問しました。収録している一般質問121件のうち、交通・道路に関するものは16件あります。

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