富谷で働く・学ぶ人の6割が市外へ出ています。行き先の7割が仙台市で、1万3918人です。
国勢調査の市町村をまたぐ通勤・通学者数から数えました。
富谷町と仙台市を行き来する人(平成27年国勢調査)
働く人・学ぶ人の6割が、市外へ出る
富谷町の夜間人口51,591人の内訳はこうです。
富谷町の夜間人口51,591人の内訳
- 他市区町村で従業・通学 20,035人
- 富谷町内で従業・通学 13,718人
- 従業も通学もしていない 16,698人
- 不詳 1,140人
働くか学んでいる人は33,753人(夜間人口から「従業も通学もしていない」と「不詳」を除いた数)。そのうち20,035人、59.4%が市外へ出ています。
富谷町内で働く・学ぶ人は13,718人で、そのうち1,451人は自宅です。外に出る人のほうが、町内で働く人より多いという構造です。
そして、その7割が仙台市へ
市外へ出る20,035人の行き先で、仙台市が13,918人を占めます。
市外へ出る2万35人は、どこへ向かうか
働く・学ぶ人全体で見ても、41.2%が仙台市へ通っています。富谷で暮らす人の生活は、仙台という職場・学校と分かちがたく結びついています。
逆方向はどうか。仙台市から富谷町へ来る人は5,046人です。これは富谷町へ来る人のなかで最も多い数字ですが、出ていく人数の3分の1程度にとどまります。差し引き8,872人が、毎日この街から外へ出ていることになります。
富谷は仙台にとっても3番目の供給元
この関係は、仙台市の側から見ても大きなものです。仙台市で従業・通学する人を常住地別に並べると、県内他市町村からの上位3位は次のとおりでした。
| 順位 | 常住市町村 | 仙台市への従業・通学者数 |
|---|---|---|
| 1 | 名取市 | 16,781人 |
| 2 | 多賀城市 | 14,039人 |
| 3 | 富谷町 | 13,918人 |
名取市も多賀城市もJRの駅を複数持つ街です。鉄道駅のない富谷が、その2市に並ぶ規模で仙台へ人を送り出していることになります。
この数字が、あの構想の出発点にある
富谷市が都市型自走式ロープウェーの導入を検討している背景には、この流動があります。市の調査報告書は、県道仙台泉線が通勤・通学時間帯において道路渋滞が定常化していると記し、泉中央駅までの移動に時間を要することを、新たな基幹公共交通を検討する理由として挙げています。
1万4千人近くが毎朝同じ方向へ動き、その多くが道路を使う。これが富谷の朝の実態です。くわしくはロープウェー特集にまとめています。
一次資料
割合と差し引き人数は、上記の公表値から算出したものです。計算式は各図表の下に示しています。