市長選の日程・前回の結果・争点は特設ページ「富谷市長選2027」にまとめています。
富谷市長の任期満了は2027年2月10日です。選挙ドットコムには投票日2027年1月24日・告示日1月17日と載りました(市は未公表)。
では、何が問われる選挙なのか。この1年で数え直してきた数字から、6つ挙げます。
1. 人口6万人の計画が外れたら、どうするのか
| 2050年の富谷市の人口 | 人数 |
|---|---|
| 市の計画値(第3次人口ビジョン) | 58,521人 |
| 社人研の推計(令和5年推計) | 46,867人 |
| 差 | 11,654人(24.9%) |
市の人口ビジョンに載っている推計は、どちらも人口が増える独自ケース2本だけです。社人研推計との比較は置かれていません。
市が前提に置く合計特殊出生率は2030年1.60、2035年1.80、2040年以降2.07。実績は富谷市1.32、宮城県1.19(いずれも2018〜2022年)です。
問いたいこと:減るケースでの税収、学級数、施設更新費、交通の必要額を併記できるか。→ 市政データ分析/テーマ:富谷の人口
2. 子どもだけが減っていることに、手を打つのか
| 4年間(令和3年→令和7年の12月31日) | 増減 |
|---|---|
| 総人口 | −9人 |
| 15歳未満 | −866人(−10.6%) |
総人口はほぼ横ばいなのに、子どもだけが1割減っています。第2子以降の保育料は8月から無料になりましたが、効果が出るかはこれからです。
問いたいこと:総人口ではなく年少人口を成果指標に置けるか。→ 富谷の子どもの数/第2子以降の保育料無償化
3. 高齢化の中身が変わったことに、備えているのか
| 令和6年度末 | 人数 |
|---|---|
| 75歳以上 | 6,024人 |
| 65〜74歳 | 6,012人 |
75歳以上が前期高齢者を初めて上回りました。介護給付費は8年で21億7,678万円から28億1,240万円へ。増加分の53.4%は施設です。地区差も大きく、高齢化率はあけの平で41.6〜43.7%、成田第一(二丁目全域)で2.5%です。
問いたいこと:施設に寄った給付の伸びを、在宅と地域の支えにどう振り分けるか。→ 富谷の高齢化と介護/行政区別の高齢化率
4. 借金は軽いのに余裕がないことを、説明できるのか
富谷市の財政力指数は0.75。6年で0.83から下がりました。借金そのものは極端に軽い一方、令和4年度から5年度にかけて経常収支比率が7.4ポイント跳ね上がっています。中身は扶助費と物件費でした。
歳出の4割は民生費、次が教育費。職員の人件費は類似団体より24%少なく、基金は減って地方債は増えています。
問いたいこと:新しい施設を建てる順番と、いまある学校・道路・上下水道を直す順番を、同じ表で示せるか。→ 富谷の財政
5. 移動できない人を、どう減らすのか
毎朝13,918人が仙台方面へ通勤・通学します。泉中央への都市型ロープウェイは、市の調査で「敷設が可能」という結果が出ました。一方で、高齢者の外出を支えるとみぱすは年6日しか申請できず、会場は市役所3階の1か所、本人が行って写真を撮る必要があります。
問いたいこと:構想より先に、いまある制度の申請のしかたを直せるか。→ テーマ:富谷の公共交通/とみぱすの申請/ロープウェー特集
6. 決めたことを、議会と市民が直せるのか
| 集計した議会の記録 | 数 |
|---|---|
| 収録した議案 | 163件 |
| 反対票 | 5票 |
| 2023年の市議選 | 無投票(18人全員) |
2,715件の賛否記録を1年半分集計して、反対票は5票でした。市議18人は誰も投票で選ばれていません。これは議員個人の問題ではなく、決め方を点検する仕組みが働いているかという話です。
問いたいこと:計画と実績の差、反対意見、議会修正、市民参加が政策へ反映された履歴を残せるか。→ 議会データ/2023年の無投票
ここに入れなかったこと
- 新病院。140床、2031年度開設、市は用地を30年間無償で貸します。市の総負担額は公表されていません。→ テーマ:富谷の新病院
- 防災。ハザードマップは令和3年版のまま、指定避難所28か所のうち1か所は洪水・土砂災害とも使用できません。→ 富谷市ハザードマップ
- 市職員の贈収賄事件。刑事手続きが続いています。